宅建は独学で一発合格を目指すのは無理なの?
結論からいうと独学での合格は無理ではないが、それなりの覚悟が必要です。
まずは宅建試験の過去10年分の合格率の推移についてまとめてました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
令和4年 | 226,048 | 38,525 | 17.04% | 36 |
令和3年(12月) | 24,965 | 3,892 | 15.59% | 34 |
令和3年(10月) | 209,749 | 37,579 | 17.92% | 34 |
令和2年(12月) | 35,258 | 4,609 | 13.07% | 36 |
令和2年(10月) | 168,989 | 29,728 | 17.59% | 38 |
令和元年 | 220,797 | 37,481 | 16.98% | 35 |
平成30年 | 213,993 | 33,360 | 15.59% | 37 |
平成29年 | 209,354 | 32,644 | 15.59% | 35 |
平成28年 | 198,463 | 30,589 | 15.41% | 35 |
平成27年 | 194,926 | 30,028 | 15.40% | 31 |
平成26年 | 192,029 | 33,670 | 17.53% | 32 |
平成25年 | 186,292 | 28,470 | 15.28% | 33 |
この表を見てもらえればわかる通り、過去10年間での合格率は約13%~18%、合格点は31点~38点となっていて簡単な資格試験ではないことは容易にわかります。
それでも40点(8割)とることができれば高確率で合格できる試験であることもわかるので、そこを目指して勉強していけば独学でも決して無理ではない試験です。
実際にツイッター上では独学で合格者した人も数多くいました。
しかし独学での勉強が厳しいような人もいるのは間違いないです。
これから独学で合格するために必要なことについてと、独学での勉強はやめておいた方がいい人の特徴について詳しく説明していきます。
独学で合格するために必要なこと
独学で合格するには何が必要でしょうか?
優秀なテキスト、問題集?それとも勉強がしやすい環境?
もちろんテキストは優秀なものがいいですし、勉強時間を確保しやすい環境があるに越したことはありませんね。
でもそれ以前に必要なことがあるように思います。
それは次の3つです。
・資格を取得する理由
・計画性があること
・モチベーションを保つ
この3つに関しては宅建の勉強に関してだけではなく、仕事をする上でも、日々の生活をしていく上でも必要なことですね。
詳しくみていきましょう。
モチベーションの浮き沈み結構あったよね
…そ、そうかな
資格を取得する理由
資格を取得する理由は明確であればあるほど当然いいですよね。
勉強をしていくと勉強をするのがきつくなる時が必ず来ると思います。そんなつらい時期に理由が明確だと頑張れる活力になります。
私の場合だと宅建を取得する理由は3つもありました。
①手当がつく(15,000円)
②転職して間もないので会社の人たちに存在感を示す
③ブログのネタになる
特に重要なのは①と②で転職して年収が半分近く減ってしまったので、絶対に給料を上げないといけないという責任感はかなり感じていました。
②に関しては宅建に合格することで会社の人たちに認めてもらおうと考えていて、実際に合格してからは確実に評価が変わりました。(ちなみに、会社の社員で5人受験して合格したのは私だけ)
計画性があること
長期間での勉強をする場合、この計画性はかなり重要なことです。
行き当たりばったりで勉強していっても試験当日までに仕上げることができなかったり、バランスよく勉強できなかったりする可能性があるからですね。
勉強を始める前に試験日までの長期のスケジュールと毎週1回、短期のスケジュールをたてて勉強をしていくとスムーズに勉強していくことができましたよ。
長期のスケジュールに関しては勉強を始めると必ずといっていいほどズレが生じてくるので、その時は試験日から逆算して修正していけば問題なしです。
モチベーションを保つ
これ、かなり難しいです。
モチベーションがずっと高いまま試験日を迎えられる人ってかなり少数派だと思っています。
ほとんどの人がモチベーションの浮き沈みがあり、それをどうにかコントロールして闘っている人の方が多いのではないでしょうか。
モチベーションが下がったときの対処ができるかどうかも独学での合格には必要になってきます。
ちなみに私はモチベーションが下がったときは勉強しないと決めていたのですが、2日連続で勉強しないということはなるべくしないように心がけていました。
2日連続で勉強しない日があって次の3日目に勉強をするのは、結構なエネルギーが必要になるからです。
モチベーションに関して不安がある方は、勉強していた当時モチベーションを上げるのに効果があったものを記事にしていたので参考にしてみて下さい。
モチベーションなんて気合いでどうにでもなるんだよ
…そ、そうだよね
大切なのは気合いだよね
独学での勉強はやめておいた方がいい人
次に実際300時間の勉強してみた結果、こんな人は独学での勉強はやめておいた方がいいのでは、と思う人の特徴について考えてみました。
独学での勉強に自信がない人や、長い間勉強していない人、これから説明する内容にあてはまるような人は独学での勉強ではなく予備校や通信講座での勉強をお勧めします。
計画性がない、計画を立てても実行できない
前述のとおり長期間での勉強には計画性はとても重要なことです。
行き当たりばったりの勉強法では正直厳しい試験ではないかと思います。
おおざっぱな計画でもいいと思うので、「○日までに宅建業法を1通り終わらせる」ぐらいの計画性はほしいところです。
それと計画が立てれても実際に実行できない、毎週計画通りに進めていくことができない、というような人も独学では厳しいかもしれません。
継続することがにがて
宅建の勉強を始めると決めた瞬間が一番モチベーションが高い時です。
それからいざ勉強を始めてみると思ったようにいかず、モチベーションが滑り台のように落ちていき継続できないという人も注意が必要です。
資格の勉強なんてやめようと思えばいつでも止めれますからね。
何年も試験を受け続けているような人にこのような継続がにがてなタイプの人が多いように感じます。
しかしながら勉強に限らず継続することはとても難しいことなので、個人的には昨今ではあまり好かれない根性論みたいなものも大事だと思っています。
周りに流されやすい
例えば、「今日は権利関係を勉強すると決めていたのに、飲みに誘われていっちゃいました」
「テキストは買っているのに、周りがいいといったテキストを何冊も買ってしまう」
このような人も独学での勉強は厳しいですね。
やると決めたら試験日までは走り続ける、ぐらいの覚悟は必要だと思います。
独学での勉強はいわば自分との戦いです。
飲みに誘ってくれる人いなかっただけじゃない?
誘われてたけど試験が終わるまでは断っていたんだよ!!
まとめ
今回は独学で合格するために必要なことについてと、独学での勉強はやめておいた方がいい人の特徴についてでした。
私も実はお金に余裕があれば通信講座で勉強しようと思っていました。
過去に社労士の勉強を通信講座でしていてとても分かりやすかったからです。(まあ、不合格でしたけどね…)
宅建は独学でも無理ではない試験ですが、絶対に一発で合格した人やお金に余裕がある人は予備校や通信講座をつかうのもいいのではないかと思っています。
独学で合格を目指すのであればそれなりに覚悟をもって勉強を始めてみましょう。そんな人たちを全力で応援します。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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