債券利回りの計算って公式を4つも覚えないといけないので面倒。簡単に解ける方法はないの?
FP3級の勉強でわかりにくいなと思ったところを説明します。
今回は金融資産運用の債券利回りについてです。
🔷本記事の内容
・ほんださんのYouTube紹介
・公式を使わない債券利回りの計算法について
・債券利回り計算の例題
🔷記事を書いた人
✅宅建・賃管を独学でダブル合格(2022年)
✅3児の育児と資格勉強を両立
✅FP独立開業を夢見るサラリーマン
🔷使用教材
有料教材
・LEC「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト」
・LEC「FP3級 合格のトリセツ 速習問題集」
債券利回りをテキストで勉強すると、計算式は4つもあり覚えるのが大変ですよね。
この債券利回りの計算方法については、ほんださん / 東大式FPチャンネルで公式を覚えなくても解ける方法をわかりやすく解説されているのでその解き方を元にまとめてみました。
最後まで読んでもらうことで、公式を覚えることなく、債券利回りの計算を簡単に解けるようになりますよ。
公式を覚えるよりはるかに効率よく問題を解けるようになります。
ほんださんのYouTube紹介
債券については38:57から説明されています。
債券利回りが簡単に解けるようになる説明もすばらしいのですが、それ以外の説明もわかりやすいので一度視聴されてみることをおすすめします。
理解することを目的とされた講義なので、試験で点数がとれる以上のことが学べますよ。
公式を使わない債券利回りの計算法
公式を使わないで債券利回りを計算するためのやり方を例題を使って説明します。
債券利回りの問題は次の3stepで解くことができます。
このやり方を例題を使って説明していきます。
①問題文から次の4つの数字を見つける
step1は・購入価格・手放した(売却した)価格・保有年数・表面利回りの4つの数字を見つけます。
次の例題から見つけてみて下さい。
表面利率(クーポンレート)2%、残存期間5年の固定利付債券を、額面100円当たり103円で購入し、2年後に額面100円当たり102円で売却した場合の所有期間利回り(年率・単利)は、( )である。なお、税金や手数料等は考慮しないものとし、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
①0.97%
②1.46%
③2.91%
正解は、
表面利率(クーポンレート)2%(表面利回り)、残存期間5年の固定利付債券を、額面100円当たり103円(購入価格)で購入し、2年(保有年数)後に額面100円当たり102円(手放した価格)で売却した場合の所有期間利回り(年率・単利)は、( )である。なお、税金や手数料等は考慮しないものとし、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
・購入価格=103円
・手放した(売却した)価格=102円
・保有年数=2年
・表面利回り=2%
となります。この例題の場合、保有年数は5年ではなく2年となるのは注意が必要ですね。
②1年あたりの「値上がり益」と「利息の利益」を求めて合計する
step2で1年あたりの「値上がり益」と「利息の利益」を求めて合計します。
「値上がり益」を求めるのに先ほどの4つの数字のうち3つ(・購入価格・手放した(売却した)価格・保有年数)を使って計算します。
その前に1年あたりの「値上がり益」について説明します。
1万円で靴を買いました。その靴を2年後に2万円でメルカリで売却しました。
このような場合、2年間で1万円儲けているので、1年間の「値上がり益」は5,000円です。
(2万円(手放した価格)ー1万円(購入価格))/2年間(保有年数)=5,000円
先ほどの例題で1年あたりの「値上がり益」を求めてみましょう。
表面利率(クーポンレート)2%(表面利回り)、残存期間5年の固定利付債券を、額面100円当たり103円(購入価格)で購入し、2年(保有年数)後に額面100円当たり102円(手放した価格)で売却した場合の所有期間利回り(年率・単利)は、( )である。なお、税金や手数料等は考慮しないものとし、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
正解は、
(102円ー103円)/2年=ー0.5円
となります。
ー0.5円なので損しちゃってますね。
次に「利息の利益」についてです。
表面利率(クーポンレート)2%というのは、額面100円に対して2%の利率ということになるので、1年あたりの「利息の利益は」2円(100円×2%=2円)ということになります。
単純に%を円にするだけでO.Kですね。
最後に1年あたりの「値上がり益」と「利息の利益」を求めて合計すればいいので、
ー0.5円+2円=1.5円
となります。
※この1.5円は額面100円に対しての利益です。
②で求めた利益を「購入価格」で割って100をかける
step3で「値上がり益」と「利息の利益」の合計を「購入価格」で割って100をかけて終了です。
1.5/103円(購入価格)×100=1.46
以上で債券利回りを計算することができました。
債券利回り計算の例題
表面利率(クーポンレート)2%、残存期間2年の固定利付債券を、額面100円当たり98円で購入した場合の単利最終利回りは、( )である。なお、税金や手数料等は考慮しないものとし、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
①2.04%
②3.06%
③4.08%
正解は、
②3.06%です。
・解説
表面利率(クーポンレート)2%(表面利回り)、残存期間2年(保有期間)の固定利付債券を、額面100円(手放した価格)当たり98円(購入価格)で購入した場合の単利最終利回りは、( )である。なお、税金や手数料等は考慮しないものとし、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
1年あたりの「値上がり益」は(100円-98円)/2年=1円
※途中で売却したわけではなく満期まで保有している場合、手放した価格は100円
「利息の利益」は2円となるので1円+2円=3円
3/98円(購入価格)×100=3.06
となります。
まとめ
公式を覚えなくても簡単に債券利回りの問題を解くことができました。
手順のまとめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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