宅建と賃貸不動産経営管理士のダブル受験ってあり?なし?
私は令和4年度宅建試験、賃管試験を独学ダブル受験をしてダブル合格することができました。(宅建試験は初受験、賃管試験はR3年度試験に不合格し2度目の受験)
その経験をもとに宅建、賃管のダブル受験について考えてみました。
結論からいうと、「ダブル受験はありなんですが、これから先はなしになるかも?」です。
これから詳しく説明していきます。
宅建と賃貸不動産経営管理士について
ダブル受験のことの前に宅建と賃貸不動産経営管理士について簡単に説明します。
宅地建物取引士(宅建)
〇不動産取引の専門家である資格
〇独占業務あり(重要事項の説明、重要事項説明書への記名、契約書への記名)
賃貸不動産経営管理士(賃管)
〇賃貸住宅管理業務を行う専門家である資格
〇独占業務なし(賃管士が必要な会社あり)
宅建も賃管も不動産業で活躍できる国家資格です。(賃管は2021年から国家資格になりました)
不動産業で働いている人ならば資格を取得することで仕事の幅が広がるのは間違いありません。(資格手当がつく会社も多数あり)
それに資格を保有していると転職するときにも有利になる可能性大です。資格を取るための努力を評価されることもありますよ。
試験の難易度
試験の難易度は「宅建>賃貸不動産経営管理士」です。
宅建と賃管の合格率を比べてみました。
年度 | 宅建合格率 | 賃管合格率 |
---|---|---|
2015 | 15.4% | 54.6% |
2016 | 15.6% | 55.9% |
2017 | 15.6% | 48.3% |
2018 | 17.0% | 50.7% |
2019 | 17.6% | 36.8% |
2020 | 17.6%(13.1%) | 29.8% |
2021 | 17.9%(15.6%) | 31.5% |
2022 | 17.0% | 27.7% |
宅建の合格率はあまり変動がないのに対し、賃管の合格率が年々低くなっているのがわかりますね。
賃貸不動産経営管理士試験はこれから難化していく可能性も…
それに宅建と比べると歴史が浅いため試験対策は宅建より難しいかもしれません。
試験日
宅建試験日
・例年10月の第3日曜日
賃管試験日
・例年11月の第3日曜日
まず宅建の試験が10月にあり、約1か月後の11月に賃管の試験という流れです。
ダブル受験の場合、宅建の試験が終わってから賃管の勉強を始める計画で大丈夫です。
宅建の勉強中に賃管の勉強をしてしまうと覚えることが多くなり、宅建試験にも悪影響がでる可能性もあるのでお勧めできません。
宅建試験終わってからだらけてたよね
まあ、だらけてたというより疲れてたよね…
ダブル受験がありの理由
・試験範囲で重なる部分がある
・試験日が近い
・試験の順番が宅建→賃管
・試験範囲で重なる部分がある
民法、借地借家法など宅建試験と賃管試験では勉強する項目で重なるところがあるので、宅建で勉強したことが役に立つ。
・試験日が近い
試験日が宅建試験後の約1カ月後なので、宅建の勢いのまま勉強することができる。勉強が習慣化されているのでそれを継続すればいい。
・試験の順番が宅建→賃管
試験が難しい宅建からの順番なので、賃管の勉強は簡単に感じる。特に民法などの重なる部分は宅建から比べるとかなり簡単。
ダブル受験がなしになるかもの理由
・賃管試験の難易度が上がる可能性あり
・宅建で燃え尽きる可能性あり
・賃管試験の難易度が上がる可能性あり
あくまでその可能性があるということだが、直近の令和4年の合格率は過去最低の27.7%。問題に関しても過去1番で難しかった。
・宅建で燃え尽きる可能性あり
合格したい優先順位は宅建の方が高い人の割合が多いと思う。そのため宅建試験で燃え尽きてしまい賃管の勉強に集中できない。
燃え尽きた人ですよね?
1週間はちゃんとした勉強できなかったね
いつから賃管の勉強を始めるのか
上記でも述べましたが賃管の勉強は宅建試験が終わってからで大丈夫です。
宅建試験終了後、賃管試験までの期間は約1カ月。
1日に2時間勉強するとして、1か月で60時間です。休みの日やスキマ時間を上手く使うことができれば80時間くらいは勉強時間を確保できますよね。
ただし、勉強するための教材は宅建試験が終わる前に購入しておきましょう。
教材買ってないよね?
お金なかったから1年前の教材使ったんだよね…
まとめ
今のところ宅建と賃管のダブル受験はありだと思います。
令和4年度の賃管試験は難しくはなっていたけど、宅建試験後の勉強からで十分に間に合うレベルだと感じたからです。
これから賃管の合格率が下がってくることがあるとしたらダブル受験は厳しくなっていくでしょう。
ただ、合格率がどうなるかはわからないし、極端に下げるようなことはしないと思っています。
ダブル受験を考えている人は臆することなく挑戦してみてもいいと思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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