タックスプランニングの分野が苦手なんだけど、いい勉強法はないの?
FP3級の勉強でわかりにくいなと思ったところを説明します。
今回はタックスプランニングの覚え方と勉強法についてです。
🔷本記事の内容
・タックスプランニングの覚え方はまず所得税計算の全体像を覚える
・所得税計算の全体像と勉強しているところをリンクさせる
・細かい数字は最後に覚える
🔷記事を書いた人
✅宅建・賃管を独学でダブル合格(2022年)
✅3児の育児と資格勉強を両立
✅FP独立開業を夢見るサラリーマン
🔷使用教材
有料教材
・LEC「FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト」
・LEC「FP3級 合格のトリセツ 速習問題集」
タックスプランニングを苦手にしている人は多いのではないかと思います。私もなかなか頭に入ってこず苦戦していました。
そこで、いったん細かい数字を覚えることをやめ、所得税計算の全体の流れを意識して勉強するようにしたら、明らかに知識の定着化が早まりました。
今回の勉強法を実践することで、タックスプランニングへの苦手意識がなくなり、理解する勉強ができるようになりますよ。
テキストを1巡したときの理解度ランキングはワースト1位か2位でした…
タックスプランニングの覚え方はまず所得税計算の全体像を覚える
「木を見て森を見ず」というということわざがピッタリの分野だと思います。
タックスプランニングを勉強していると、数字は多いし、○○所得とか、○○控除とかの言葉も多いので何の勉強をしているのか見失ってしまいますね。
なので、まずは所得税計算の全体像を覚えることから始めましょう。ここがわかってないと、たとえ試験で点数がとれたとしても全く役に立たない知識になってしまいます。
所得税計算の全体像
①各所得金額の算出
各収入金額から必要経費や所定の控除額を差し引く
②総所得金額(課税標準)の算出
各所得金額を合算し、総所得金額を算出(損益通算、損失の繰越控除などを計算)
③課税所得金額の算出
所得金額から所得税控除額を差し引き、課税所得金額を算出
④所得税額の算出
課税所得金額に所定の税率を掛け所得税額を算出
⑤納税額の算出
所得税額から税額控除を差し引き、申告する所定税額を算出
所得税計算の全体像はこの流れになります。
この流れがタックスプランニングを攻略するためには大切なのですが、なかなか覚えづらいですね…
覚えやすくするために①~⑤までの工程それぞれに計算式の例や、ポイントとなる言葉を入れてやるとわかりやすくなります。
所得税計算の全体像と勉強しているところをリンクさせる
所得税計算の全体像に計算式の例や、キーワードを記入します。
①各所得金額の算出
各収入金額(所得の10分類)から必要経費や所定の控除額を差し引く
例:給与所得=給与等の収入金額ー給与所得控除額(162万5,000円以下⇒55万)
②総所得金額(課税標準)の算出
各所得金額を合算し、総所得金額を算出(損益通算、損失の繰越控除などを計算)
・損益通算できる損失
⇒不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得(ふしさんじょう)
・損失の繰越控除
⇒3年間繰り越すことができる
③課税所得金額の算出
所得金額から所得税控除額(全15種類)を差し引き、課税所得金額を算出
・所得控除はサラリーマンの場合は年末調整をイメージ
例:基礎控除⇒合計所得金額2,400万円以下は控除額48万円
④所得税額の算出
課税所得金額に所定の税率を掛け所得税額を算出
・所得税額=課税所得金額×税率(5%~45%)ー控除額
⑤納税額の算出
所得税額から税額控除を差し引き、申告する所定税額を算出
・税額控除は配当控除や住宅ローン控除など
・確定申告:2月16日から3月15日まで
全体像に例などを入れておくと、どこの勉強をしているのか把握しやすくなるので勉強効率がよくなりますよ。
細かい数字は最後に覚える
最後に細かい数字や、計算式などを覚える勉強をしていくと効率よく理解することができます。
数字や計算式を覚えるときのポイントは、全体像のどの部分の勉強をしているか確認しながら進めていくことです。
例えば、生命保険料控除の勉強をしているときは、「③の課税所得金額のところを勉強しているんだな」という感じです。
この流れを繰り返しながら進めていくことで、タックスプランニングを理解して覚えることができると思いますよ。
まとめ
タックスプランニングの勉強法をまとめてみました。
この分野を勉強する際は、常に全体の流れを意識して勉強していくことで理解するのが早まります。
数字や計算式は一問一答を何度か解いていけば自然と覚えることができるので、まずは全体像を覚えることが重要です。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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