宅建の勉強時間って300時間って言われているみたいだけど、実際のところどうなの?
宅建の合格までの勉強時間を調べてみると300時間と表記されているものが多いですね。実際に予備校や通信講座のサイトを調べてみました。
予備校・通信講座 | 勉強時間の目安 |
TAC | 300時間 |
ユーキャン | 300~350時間 |
アガルート | 300~400時間 |
LEC | 300~400時間 |
フォーサイト | 300~500時間 |
確かに300時間を目安にしているものが多かったです。
ちなみに私は完全初学者の独学で2022年度(令和4年度)の試験で合格できたのですが、そのときの勉強時間は約300時間でした。
だから300時間の勉強で大丈夫、というつもりは全くありません。
民法の知識がなく初学者の場合、確実に合格したいのであれば最低でも400時間は勉強することをお勧めします。
これからその理由を詳しく説明していきます。
独学での勉強は400時間が必要だと思う理由
まず、宅建試験について簡単に説明しておきます。
宅建の試験科目は4つで「宅建業法」、「権利関係(民法など)」、「法令上の制限」、「税・その他」となっています。
点数配分はこのようになっています。
宅建試験の点数配分
・宅建業法 20点
・権利関係 14点
・法令上の制限 8点
・税・その他 8点
・合計 50点
次に私が300時間の勉強での令和4年度の試験結果と目標にしていた点数です。
点数配分 | 目標点 | 令和4年度の結果 | |
宅建業法 | 20点 | 18点 | 17点 |
権利関係 | 14点 | 10点 | 7点 |
法令上の制限 | 8点 | 6点 | 5点 |
税・その他 | 8点 | 6点 | 7点 |
合計 | 50点 | 40点 | 36点 |
目標点に関しては確実に合格できるであろう点数を目標値にしています。
ちなみに令和4年度の合格点は36点だったのでぎりぎり合格でした。
各科目の勉強時間に関しては、宅建業法 >権利関係 >法令上の制限 >税・その他 とういう勉強量です。
以上のことを前提に400時間が必要であるという理由を説明します。
権利関係の点数が悪すぎ
そう、まさにそこがポイントだよ
権利関係(民法)の勉強は時間がかかる
300時間の勉強では権利関係の勉強を満足いくレベルまで高めることができない可能性があります。
それは勉強を始めたらわかることなのですが、民法を勉強したことがない人にとっては言葉の意味を理解し問題を解けるようになるまで思った以上に時間がかかるからです。
私の場合だと民法以外はかなりスムーズに勉強でき、点数を伸ばしていくことができました。勉強すればするほど伸びていくというイメージです。
しかし民法だけは別で、言葉の意味が理解できていないので問題を読んでも当然理解できません。
まずは言葉の意味を理解することから始めないといけないので、時間もかかるしストレスも感じていました。
本試験でも14点中7点(50%)しかとれていません。
確実に合格点をとれるようにするには権利関係で10点はほしいので、勉強時間を十分に確保し権利関係専用のテキストなどを準備するくらいの気持ちがあった方がいいかもしれないです。
間違った勉強をする可能性がある
独学の場合、勉強のやり方を教えてくれる人などいないので無駄な勉強や、間違った勉強をしていたりすることもあります。(私は4週間ほど無駄な勉強をしていました)
今ではネットで調べれば、多くの勉強方法を知ることができます。
でもそれが自分に合っているかどうかはやってみないとわからないし、合わないと気づいたときにはそれなりに時間が経っている可能性もあります。
このようなことまで考えると、400時間の勉強時間を確保しておいた方が間違いないということですね。
やり方は人それぞれってこと?
そういうこと。
自分の場合書いても覚えないのでその分周回数を増やすやり方がしっくりきたね。
いつから宅建の勉強を始めるのか
勉強時間が400時間として、いつから宅建の勉強を始めればいいのかまとめてみました。
ちなみに一日の勉強時間が短いとその分期間が長くなるので、トータルの勉強時間も多くしています。
確保できる時間が1時間の場合
確保できる時間が1時間の場合だと1か月で勉強できる時間は30時間です。
○1日1時間の場合で1年2か月
※月30時間 × 1年2か月 = 420時間
勉強を始める時期は試験の前年の8月中旬から
長期間で勉強する場合モチベーションのことなど考えると、この1日1時間の勉強はおススメ出来ない計画です。最低でも1時間半の勉強時間はほしいですね。
確保できる時間が2時間の場合
確保できる時間が2時間の場合だと1か月で勉強できる時間は60時間です。
○1日2時間の場合で7カ月
※月60時間 × 7カ月 = 420時間
勉強を始める時期は試験の年の3月中旬から
この場合だと4月からの勉強開始で400時間は確保できるし、2時間だと集中力も保ちながら勉強できるのでおススメの勉強時間になります。
確保できる時間が3時間の場合
確保できる時間が3時間の場合だと1か月で勉強できる時間は90時間です。
○1日3時間の場合で4カ月半
※月90時間 × 4カ月半 = 405時間
勉強を始める時期は試験の年の6月から
一日3時間の勉強時間を確保できるのであれば短期集中で勉強できるこの計画もアリです。ただし、社会人で残業が多い会社に勤めていたり、子育て世代だと3時間の勉強量を確保するのは厳しいかもしれませんね。
子供が起きている時間に勉強してたらマジでキレてた
…で、ですよね
まとめ
今回は宅建を独学で勉強する場合の勉強時間について考えてみました。
一番ムリなくおススメできる勉強時間と開始時期は、4月から勉強を始めて一日2時間の勉強量を確保するということになります。
理想がわかったとしても実際勉強を開始してみると、想定外のことが起こって勉強できなかったり、モチベーションが上がらなくて勉強しなかったりなどの可能性があります。
そのようなイレギュラーに備えて勉強できるときは2時間以上の勉強をして貯金をつくることもいいかもせれませんね。
もう来年は宅建の勉強はしたくないって思えるような強い気持ちで頑張りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
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