過去問が意味ないなんてありえない!
宅建試験が終わった後、SNSで「過去問 意味ない」という投稿をよく目にしました。
本当に過去問での勉強は意味がないのでしょうか?
私見ですが宅建試験を独学合格した人で「過去問が意味ない」という人はほとんどいない…むしろ一人もいないのではと思っています。
合格者で「過去問が意味ない」と思った方がいたらコメントお願いします。非公開にしますが(笑)
ということで、今回は合格者と不合格者の過去問の勉強の仕方についてみていきましょう。
独学で勉強している人はぜひ最後までご覧ください。
「過去問が意味ない」といわれる理由
過去問が意味ないといわれている意見をまとめると、次の2つです。
・過去問の正解率90%以上だったけど意味がなかった
合格する人と不合格の人では過去問を勉強する際の質が違います。
簡単に言うと「不合格者は正解率90%」、「合格者は理解度90%」
・過去問してても初めてみる問題がある
当たり前のこと。過去問だけで100点とれる資格試験なんてありえません。
独学で勉強する人の考え方は「過去問で対応できない問題以外は確実に解けるようにしておく」です。
正解率90%と理解度90%の違い
宅建の試験は4択です。過去問でこの4択問題を勉強するときの正解率と理解度の違いを説明します。
4択問題の例です。
次の計算式のうち、正しいのはどれか。
① 1+1=2
② (x+3)(x-3)-(x+1)²=-2x-12
③ (x-3y)²+6xy=x²-9y²
④ (2a+5b)²-20ab=4a²+30b²
「正解率90%」というのは、①が正解だとわかったので、ほかの②、③、④は解かないやり方のことです。
宅建を独学で合格している人の過去問勉強は、この②、③、④の肢の理由まで考えるというやり方で、答えが合っていたとしても理由が1つでも間違っているとこの問題は正解とはしません。これが「理解度90%」の考え方です。さらに間違った場合はテキストに戻って周辺の知識まで勉強するとより理解度が深まりますね。
この2つのやり方で過去問を100問解いたとすると、「正解率」のやり方だとせいぜい200問分の知識が修得できるのに対し、「理解度」のやり方だと2倍ほどの400問分+α(間違った問題の周辺知識)の知識が修得できます。
このことを意識して勉強するだけで2倍以上の実力が付きますよ!!
なんで例が数学なん?
わかりやすいかなーと思って
「過去問が意味ない」なんてありえない
独学で勉強する人の教材は「テキスト」「分野別過去問」「年度別過去問」「予想問題集」「模試」の5つくらいです。人によってはもっと少ない人もいます。
ということは基礎となる勉強は「テキスト」と「過去問」になりますよね。
合格者がこの2つの勉強に時間をかける割合は8割から9割ぐらいだと思います。
「過去問が意味ない」なんて本当にありえない話なんですよ。
「過去問が意味ない」といっている人は正解率で満足している勉強をしている人が多いのではないかと思います。
「模試」なんて受けてないやん
お金なかったから「0円模試」だけうけたよ
過去問だけで合格できる?
「過去問が意味ない」なんてことはないというのは理解していただけたと思います。
「過去問だけで合格できる」かというとそれとこれは話が違ってきますね。
過去問だけで合格できる人もいるみたいなんですが、「予想問題集」や「模試」はやっておくべきかなと思います。
理由は3つあります。
・初見の問題になれる
当たり前ですが過去問の勉強では、同じ問題の繰り返しになります。
何回も繰り返し勉強していくと問題に慣れが生じてくるので、初見の問題に対して対応する勉強も必要なことです。
・過去問で得た知識をアウトプットする練習
過去問で知識を修得しても、過去問をいじったような問題に対応するのには練習が必要だと感じました。
・過去問では補えない知識を修得する
過去問だけでは補いないような問題もでてくるので、新たな知識を得ることできます。
予想問題集は価格も安くて4回分できるものが多いので、解いてみることをおすすめします。
まとめ
今回は「過去問が意味ない」についてでした。
過去問だけで合格できるかどうかは別として、過去問の重要性はわかってもらえたかなと思います。
過去問の勉強で大事なことは「正解率」ではなくて「理解度」です。
勉強のコツは4択問題を「一問一答」のように解くこと。
このことを意識して問題を解くだけで大幅にレベルアップできるはずですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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